満月が近い錦糸町で、大潮の蟹のように、

私達は一つの大きな塊になって、
河内音頭で盆踊りを踊った。

その高速の高架下は、
田村隆一さんの詩が歌になったときに、
御祝いにケイちゃんと食べた餃子屋さんの先にあって、
実は知ってる町並みだった。

懐かしい夜の運河の匂いもしてて、
ちょっと逸れてステージに近付いてみた。
生のバンドさんも浴衣でカッコ良い。
テケテケのギターは子供に帰る魔法!

そこは盛り上がってても、
雑な粗い感じがなくて
かっこいい先輩達が漂う様に踊ってたから、
嫌なものがなくて、自分に良い空気。

宝物は初めて御一緒した方々。
小さい日焼けした素敵な人から、みんな、みんな…、
知ってて親しいみたいで、綾取りなんかして電車に乗って、
あんなに緊張がない時間は久し振りです…ありがとう。

でも時間切れで早退してすいません。
来年も踊りますので、よろしく御願いします。
カンパしてもらった団扇は、
「花の応援団」だっ!!自慢よ…押忍。

それからも、
祭りは予定を縫う様に続いて、
先輩達の祭りもあって、
嬉しくて楽しかったけど、
もう、私の体力は限界です。

御祭りの日取りは、
ずっと、ずぅ〜っと前から決めて。
押し寄せて来る予定の中の楽園のように、
大事に、大事にしていたの…。
だから誘われても、もう今から御祭りの入る時間がないの、
ごめんなさい…グスン。