静岡の妹から「空が大変!」って


恐ろし気なメールが朝に来て、
武蔵野は蒼空だったけど、
ありとあらゆる天気予報の「爆弾低気圧」に怯え、
青い登山用レインコートに、
水色の自慢のMerrellのGoreTex履いて出た。

真昼なのに電車で乗り合わせる人が増え、
定時で働く人達も怯えていることを知りながら、
羽田のスタジオに着いた頃には、
横から殴りつける雨に傘は役に立たなくなってた。

しかし、
実は、もみくちゃで暴力的な天気は大好き。

防音の湾岸スタジオに風の音が聴こえるのは、
たぶん初めての経験だった。
爆弾なんだから仕方ないと、
Mio Fouは籠って作業してた。

博文さんが、広い家のどこからか、
銀色の服を着た小さなクマを連れて来た。
この次に、まだ居たら紹介しましょう。

いつも座るグランドピアノの向こうの壁に、
私達が、Mio Fouになる遥か前から貼ってある、
デートリッヒの写真も笑い出すような、
お馬鹿な曲を作って,でまかせの歌詞で盛り上がってた。

羽田のおばさんが、
帰りの電車を心配してロールケーキを差し入れしてくれた、
その後、ミカンも出て来て和みそうになったけど、
電車も動いてるらしいので、博文さんに駅まで送ってもらった。