熱海は梅がいっぱいと温泉の日を送りました。


熱海梅園は初めての訪問。
山に向かう坂を、川に沿って梅に惹かれて歩いてゆくと、
お団子とか甘酒とかが茶店でアピールしてきたけど、
駅前で旧い蕎麦屋に入った後なので素通り。

梅は枝を飾るような咲き方をして、
控えめだから、花を覗く様に見てしまうのでした。

韓国庭園には、
チャングムやイサン世界で、馴染みのある家や壁に、
妹と盛り上がって…写真は撮ってみたけど…
怪しすぎて載せられない。
私は味噌なんかの大きな瓶に隠れてみたかった…けど、
人目があって断念。

中山晋平さんのお家に上がった。
ずっと先生が使っていたピアノが畳の部屋にあって、
東京音頭もカチューシャの唄も砂山も…、
まだまだ、ものすごく多くの曲で御世話になってて、
大好きで尊敬しているのです。

お家は和風で、華美なとこがなくて、
いつでも遊びに行けそうな近所の家みたいで、
子供なら縁側から、靴を脱ぎ散らかして駆け込みそう。

梅見の滝の上で、
澤田政廣さんの彫刻に初めて会った。
いろんなスタイルだけど、
みんな政廣さんの手の温かがあって、
怖いのも、ササぁ〜っと書く絵も好きでした。

今回の大きな目的は、
MOA美術館で、光琳の紅白梅屏風絵に会うことでした。
黒い渦を巻く川や、構図にさえウットリしてしまう空気は、
東京に帰って、またすぐ見たくなってしまう。

熱海の冬の偽物の白い浜を歩いた。
静かで、千鳥の足跡が、いっぱい残っているのを見てると、
偽物でも良いような気がした。

海を見下ろす温泉に滞在して、
夜の星の下や、朝日のなかで御湯に浸かって、
疲れが溶けてった。