皆徳丸みたいな出来ばえで、
鯛の鯛を探すのも忘れてました。
巨大日曜大工センターで目が回りながら買い物をして、
草薙の山でコーラを飲んで、夕暮れてく街を見てた。
…そのままリバティの伯父さんに逢いに行きたいところ、
身体も気分も御酒じゃなくて帰った。
安倍川を魚の様に遡ると、
すぐに山里から山深く谷間になってゆく。
土砂崩れで寸断されそうな道は、
どんどん空気が美味しくなっていって、
私達は嬉しくなっていった。
生の芋で出来た形も大きさも
爆弾のような蒟蒻が黒く沈む静岡おでんで、
黒はんぺんは、もっと黒くて良い。
ずっとずっと山懐で
硫黄の染みた人の手が打ってる新蕎麦を食べた。
狩人の山小屋みたいな窓に、
遠い所の蕎麦の実も並んで置いてあった。
水の豊かな白髭さまの守る
ナウシカの集落みたいな有東木で、
人生初めての蕎麦打ちをして、
私は安田家の孫弟子になったのですね…よいよい。
梅が島は湯の島。
山なのに島。
安倍晴明と武田信玄もいる山の気が、
お帰りな〜ってしてる
その良い御湯に、最初に人を招いたのは
紅い3匹の蛇だそうです。