「チベット ケサル大王伝」を雨の街で見ても


強い風に乾いている皮膚で
歌うように物語の湧き出る
語り部たちの声の力を感じました。
大王は今でも風の中にいて、
変わってゆくチベットを見ている。


偶然『洋乃の部屋Vol.3』において
演奏するバンドウ氏の曲『馬が走る』は、
映画『ケサル大王伝』の景色です。
何年も前に坂東氏の
バンドPitbitで御一緒した時から、
自分が砂の嵐になったような、
馬の蹄が蹴り出す大地を思うような
バイオリンを弾いていたのですが、
今回は妹の洋香も同じ思いで
二人してチベットの草原を走るように弾きますよ。


平成が最後の夜、
龍が住むような深い谷を越え、
竹の灯りだけの
久能山東照宮にお詣りして、
そしてスペインの泡のお酒で
令和を迎えていました。

光がいっぱいの
令和になってすぐのこの日、
私達ミオストリングスは
静岡浅間神社大拝殿で、
ほどよい風に吹かれながら、
お祓いを受けて、
大好きな天女様や龍を見上げたり、
本殿で神様の背中に回らせてもらい、
計らずNHK静岡にもデビューとなっていた(笑)

今回の『洋乃の部屋 vol.3』で初ライブのバンドウさんの曲『海と子供と太陽と』について、
沢山の思い出があることを教えていただきました。
私にも懐かしい方々のお名前があって、
6月1日は温かい気持ちで演奏します。

夜は夏の気配もある公園近くのベトナムフレンチナイトは、
懐かしい顔もあって笑ってばかり集会でした。
春巻きも様々で、青マンゴーのサラダや、
肉料理も二つの国が一つになっていました。
ベトナムコーヒーをブラックで飲むのは許してもらって、
(食べるのと面白いのに集中していて全く写真なしよ、ウフフ)
そんな風に、いろんな国が認めて混ざり合う平和を思っています。